脂肪融解注射と脂肪吸引の違い

脂肪融解注射と脂肪吸引の違いについて

 

気になる部分の脂肪を除去したい人にとって、さまざまな美容整形の施術の違いや特徴は気になるところ。美容整形で耳にすることの多い脂肪吸引はもちろんのこと、気になる部位に注射して脂肪を溶かして排出する脂肪融解注射などの施術があります。

 

ここでは、脂肪融解注射と脂肪吸引にどういった特徴やメリットがあるのか、それぞれの違いについて解説します。

 

 

脂肪融解注射とは?

 

脂肪融解注射は、脂肪を分解する作用を持つメソセラピーと呼ばれる薬剤を、気になる部位に注射し、脂肪を溶かして排出を促す施術。気になる部位の脂肪をピンポイントで治療できることで注目を集めている治療法です。

 

・脂肪融解注射の成分について

 

脂肪融解注射では、脂肪を溶かす効果を持つ「フォスファチジルコリン」と、溶けた脂肪を燃やす効果を持つ「カルニチン」、細胞を若返らせる効果を持つ「IGF-1」の3つの成分が配合されているのが一般的です。

 

「フォスファチジルコリン」の主な成分は大豆を原料にしたレシチン。大豆などに含まれているタンパク質は、脂肪細胞を液体化させる効果を発揮します。また、脂肪は液体状になった後、血管を通って尿として排出されます。この効果により、脂肪融解注射では、血液の流れを活発にしてくれる効果も見込めます。

 

また、「カルニチン」は、カルニチンダイエットとしても有名な、ダイエット効果を持った成分。特殊なアミノ酸の一種で、体内の脂肪を燃焼し、エネルギーに変えてくれる効果を発揮します。

 

さらに、細胞を若返らせる効果を発揮する「IGF-1」は、インシュリン様成長因子-1のことを指し、ソマトメジンCとも呼ばれています。成長ホルモンから作られ、人体組織や母乳、だ液を含む液体の中に存在する物質です。

 

さまざまな特徴を持った成分を注射する脂肪融解注射ですが、フォスファチジルコリンの主成分は、大豆を原料にしたレシチン。そのため、大豆アレルギーの人は施術を受けることができませんので、注意が必要です。

 

・脂肪融解注射の施術の流れ

 

脂肪融解注射の施術は、注射する部位にクリーム麻酔を塗り約30分おきます。痛みを抑えるため、脂肪融解注射では極細の針を使い治療します。手のひらを1つ分とし、1箇所につきおよそ20ショット注射します。治療に要する時間は5分程度です。

 

・脂肪融解注射のメリットについて

 

脂肪融解注射の施術はいたってシンプル。薬剤を注射するだけの治療になりますので、施術にかかる時間が短くストレスの少ない施術である点が特徴です。また、1~2ヵ月程度、平均して3~5回の注射で、部分痩せの効果が現れてきます。短期間で部分痩せを実現したい人にオススメの施術と言えるでしょう。

 

また、皮下脂肪の組織が脂肪や水分など老廃物を溜め込むことによって肥大化し、コラーゲン線維と融合することで生まれるセルライトの解消にも効果が期待できます。肥満の敵ともされるセルライトの解消にもつながる点が、脂肪融解注射のメリットです。

 

 

脂肪吸引とは?

 

脂肪吸引の施術では、カニューレと呼ばれる吸引管を使い、部分痩せしたい部位の脂肪細胞を吸引することで、ボディラインを整えます。脂肪細胞そのものを吸引することから、一般的にダイエットで起こってしまうリバウンドの心配がほとんどない施術法です。

 

・脂肪吸引の施術の流れ

 

脂肪吸引の施術では、脂肪細胞を止血効果のある麻酔薬で柔らかくし、液状化させます。吸引しやすい状態になった脂肪細胞を、カニューレの先にある穴から吸い込みます。カニューレを前後に動かしながら、気になる部分の脂肪細胞をまんべんなく吸い込んで行きます。

 

・脂肪吸引のメリットについて

 

体全体の脂肪が燃焼される通常のダイエットと違い、気になる部分だけ部分痩せできる点が脂肪吸引のメリットです。

また、脂肪吸引の施術では、吸引した脂肪の量だけ、1回で確実に細くなるというメリットもあります。そのため、肥満度の高い人や1回の施術でたくさん脂肪を除去したいと考えている人にとって、脂肪吸引は適した施術メニューと言えるでしょう。

 

脂肪吸引は、痩せたいと思った部位の脂肪そのものの数を減らします。そのため、ダイエットのようにリバウンドを意識することもありません。リバウンドの現象が起こってしまうのは、大きくなった脂肪細胞を小さくして脂肪全体の容量を減らしていることが影響しています。

 

脂肪吸引の場合は、脂肪細胞の数を減らします。たとえエネルギー摂取が増えて、脂肪細胞が大きくなったとしても、脂肪細胞の数そのものが少なくなっているため、リバウンドしにくいダイエットができるのがメリットです。

 

 

脂肪融解注射と脂肪吸引のどちらを選ぶか?

 

それでは、脂肪融解注射と脂肪吸引、それぞれの施術に向いている人の特徴をご説明します。

 

・脂肪融解注射が最適な人

 

脂肪融解注射は体への負担が軽い施術です。そのため、施術当日からすぐに日常生活を送ることができます。「部分痩せのダイエットはしてみたいけれど、日常生活に戻るのに時間がかかってしまうのはちょっと…」という人には最適な施術と言えるでしょう。

 

また、脂肪融解注射では、脂肪吸引のような凸凹が残ってしまうこともありません。メスを使わず注射で脂肪を溶かすのが、脂肪融解注射の特徴です。器具で脂肪細胞を吸引していく脂肪吸引とは違い、気になる部分の脂肪をまんべんなく除去することができます。脂肪吸引の施術後に、必ず凸凹が残るというわけではありませんが、そういった仕上がりの状態を少しでも気にする人には、脂肪融解注射の施術が適しているかも知れません。

 

脂肪融解注射の1回の施術で治療できる範囲には限りがあります。また、その効果にも制限があります。そのため、除去したい脂肪の量が多い人は、複数回の治療が必要となります。その点を考慮するなら、脂肪吸引を含め、別の施術を検討するほうが、費用面でのメリットがあると言えるでしょう。

 

・脂肪吸引が最適な人

 

脂肪融解注射が、脂肪の量によっては、複数回の治療を要するのに対し、脂肪吸引では、1回の施術で確実に細くなるというメリットがあります。そのため、肥満度の高い人や、1回の施術でたくさんの脂肪除去を希望する人にとっては、脂肪除去が適しています。

 

薬剤を注射するだけの脂肪融解注射と違い、脂肪吸引では手術を伴う施術になります。手術に抵抗を感じる人にとっては、不向きな施術かも知れません。逆に、手術を受けてしっかりと脂肪を除去したいと考えている人にとっては、確実に脂肪を除去できる脂肪吸引は最適な施術と言えます。

 

脂肪融解注射と比べると、脂肪吸引の施術後は、長いダウンタイムを要します。すぐに日常生活に戻る必要がある人にとっては、適さない施術と言えるかも知れません。また、脂肪吸引では、痛みや内出血などを伴いますので、そういった点に抵抗を感じる人にとっても、不向きな施術と言えるでしょう。

 

ただ、脂肪吸引の最大のメリットは、1回の施術でしっかりと脂肪を除去できる点。時間をかけることなく、気になる部分の脂肪を確実に取り除きたいと望んでいる人にとって、最適な施術と言えます。

 

 

最適な施術を選択しましょう

 

脂肪融解注射と脂肪吸引、それぞれに特徴やメリット、施術の向き不向きがあります。美容整形に対する捉え方はもちろんのこと、日常生活のパターンなどでも最適な施術法は異なってきます。

 

除去したい脂肪の量や、手術を伴う施術を望むかどうかなど、それぞれの施術の特徴をチェックしながら、あなたに合った施術を選択するようにしましょう。

 

(ライター 常盤 英孝)

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